[レポート] DAT204: 最近のAmazon Aurora #reinvent
re:Invent 2018のセッション "DAT204: What's New in Amazon Aurora" のレポートです。
概要
Amazon Aurora is a MySQL- and PostgreSQL-compatible relational database with the speed, reliability, and availability of commercial databases at one-tenth the cost. This session provides an overview of Aurora, explores recently announced features, such as Serverless, Multi-Master, and Performance Insights, and helps you get started.
Amazon Auroraの紹介と、最近アナウンスされたServerlessやMulti-Masterについて、ベンチマークデータを含めて紹介されていました。 個々の機能についてはすでに発表済みのものでしたので、以下ではスライドで示されたベンチマークデータを中心にご紹介します。
レポート
性能
MySQLの5倍、PostgreSQLの3倍高速とされる性能についての各種ベンチマーク結果です。
MySQLとのread/write性能比較。特にwriteが大幅に高速化されています。
PostgreSQLとのBulk data load性能比較。vacuum処理が大幅に高速化されています。
2015年から2018年で、writeは100%, readは42%性能改善したそうです。同時にHWのアップグレードによる高速化も進められているとのこと。
これらの性能改善は、I/Oとネットワークパケットの削減、非同期処理、ロックフリーなデータ構造など、様々な工夫によるものとのことでした。 (セッションではその詳細も説明されていたのですが、自分の理解の範囲を超えていたので割愛します・・・)
可用性
re:Invent 2017で発表されたAurora Multi-Master (参考記事)について、サーバの追加、ダウンに対するベンチマーク性能の推移です。かなり綺麗にスケールしているように見えます。
使いやすさ
Performance InsightsダッシュボードとAlexaを連携するものが紹介されていました。 AWSのパートナーであるSlalom社によって開発されたそうです。
簡単なデモも行われ、どのユーザのクエリの負荷高いのかと聞くとダッシュボードの表示が切り替わったり、そのユーザにメールを送ったりできるようでした。
Aurora Serverless
負荷を変化させた時のスケールアップ・スケールダウンの様子です。負荷の増加に対しては速くスケールアップし、スケールダウンはゆっくりと行われます。
最後に
セッション冒頭では、Amazon Auroraについて"Re-imagining databases for the cloud"と紹介されていました。全体的にAuroraの宣伝のようなセッションでしたが、実際のベンチマークデータでその実力を実感させられました。
本当はその性能を生み出すアーキテクチャについても理解できれば良かったのですが、自分の理解が追いついていないのが残念です。精進します。